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前月コラム

前月コラム

4月30日(火)
県庁の花時計はなぜ止まってるのか?

 3月末から、宮城県庁前にある花時計が調整中ということで止まったままです。県民のみなさんから「県庁のシンボルが止まったままなんて復興を考えても縁起が悪い」「早く動かして」の声が寄せられました。先日は、農業高校の生徒さんたちが花時計の花の植え替えをやったとのニュースが流れたようで、花時計への関心も高いようです。ラジオ3という番組の「川柳575便」でも、最近花時計を詠んだ句が入選していました。その花時計の針が止まっているというのでは話になりません。
 最近、経費節約で、県庁のトイレの手洗をしたあとのジェット乾燥機も使用禁止になっていたので、一瞬花時計も電気代の経費削減のためかと疑いましたが、真相は違いました。所管の管財課の庁舎班に聞きました。花時計の針を動かすモ-タ-が古くなって故障したために修理中ということです。部品そのものの製作に時間がかかっているということですが、5月中には再び稼働するとのことでした。良かった、良かった。

4月29日(月)
26日の視察を通じて思ったこと

 前回は26日の視察日程を書きましたが、今回は内容面について書いてみたいと思います。それぞれの県議が視察を通じてどういう感想を持ったかは、横田さん、遠藤さん、天下さんの3人ともブログに書いていますので、ぜひそれぞれブログをお読みください。以下は、私の感想です。
 被災者の生の声、心情は深刻です。どこに行っても絶望感やいらだち感が共通していました。住まいの問題では、高台移転の候補地がやっと決まった段階で、やや進んでいるところで造成の前準備をしているというのが到達です。これでは仮設で暮らしている方々がいつ移転できるのか全然展望が見えません。まちづくりという点からみても、仮設店舗から本格的な商店街の形成への道のりは遥か遠くです。行政もけっしてサボっているわけではありません。住民とともに必死に現場の職員は頑張っています。これをどう励まし実行速度をあげていくのか、県政の最も重要な課題です。
 ところが、先の2月定例県議会の最終日(3月19日)に、国際リニアコライダー事業の誘致促進決議案が出され、日本共産党以外の全会派が参加して議員連盟までつくり促進しようというのです。その学術的意義を否定するものではありませんが、ビッグプロジェクトを復興のシンボルにし、期待をかけるのは幻想であり、つくづくこうした県議会の現状を情けなく思いました。
 実は、このリニアコライダーとメディカルメガバンクの2つの事業は、宮城県の復興計画の最終案に、それこそ最後に決める間際の8月に突如すべりこむように入ったものです。宮城の復興会議に参加していた東北大学の関係者からの要請があったと言われていますが、真相はどうあれ、復興に便乗して新たな巨大投資を考えている輩がいることだけは事実です。だいたい、民間医療機関の再建には10億円、20億円という単位のお金しか補助されないのに、メディカルメガバンクには一挙に500億円もの予算がつくのですから、国も県も逆立ちしています。
 津波で家や家族を失った方々の声や思いに今こそ寄り添うことが重要だと、つくづく感じた県議団の視察でした。

4月26日(金)
石巻の牡鹿・雄勝視察と県漁協との懇談

鮎川の仮設店舗で要望を聞く(4月26日)
紙参院議員とともに県漁協と懇談(4月26日)

 前夜、鮎川のホテルニューさか井に宿泊し、26日朝から地元三浦県議の案内で、本日は視察日程満載の一日でした。ざっと、その流れを書きますと、午前中は、牡鹿総合支所で所長以下幹部の方々から高台移転や漁港の復旧など現状と問題点の説明を受けました。10時からは、鮎川の仮設店舗内で商工会や漁協関係者らから陳情・要望を受けました。写真はその時の様子を撮したものです。月浦漁協に移動して、区長さんらから要望を聞き、さらに水産特区に反対している桃浦のKさん他友人のみなさんの思いを聞きました。
 午後は、雄勝総合支所に移動して、所長ほか幹部のみなさんから現状と課題についての説明を受け、雄勝管内の立浜に移動して、区長さんや漁業関係の要望を聞きました。
 最後は、日本共産党の紙智子参議院議員とともに、県漁協で水産特区問題について意見交換しました。県漁協からは阿部力太郎理事長や船渡隆平専務らが参加しました。水産特区NOという点で、意見は完全に一致しました。
 視察には、横田有史、遠藤いく子、三浦一敏、天下みゆき(午後から合流)の4県議と庄司慈明石巻市議、赤旗東北総局の記者と県議団事務局の7人が参加しました。悪天候や小さなトラブルなどいろいろありましたが、とても充実した党県議団の視察でした。

4月24日(水)
水産特区など「殿御乱心」を憂う

2011年7月3日に石巻専修大学で開催された水産特区シンポ、多くの漁業関係者が集まり問題点を検証しました
 知事と言えば、昔で言えば一国一城のあるじです。選挙で選ばれるかどうかの違いはあっても、その言動の影響は大きいのです。
 昨日は、復興庁が宮城県が申請した水産特区を認定したとのニュースが全国をかけめぐりました。国の「スピード認定」も異常ですが、最近の知事の強行姿勢はまったく異常というほかありません。
 この水産特区でも、県議会はやるんだったら関係者の合意を得てからにすべきだという趣旨の決議を全会一致であげており、今月10日の申請は多数の漁業者の反対を押し切っておこなわれました。水産庁や復興庁の審査も極めて安易です。書類の様式だけではなく、この特区申請について、現場ではどういうなっているのか、少なくとも直接意見を聞くなり、実のある審査が必要だったのではないでしょうか。
 医療費の減免打ち切りも議会の意思を無視して強行されました。その他にも、防潮堤問題や子ども医療費の無料化拡大など、議会の「意向」を無視する傾向が強まっています。この背景にある知事の考え方は、戦後まもなくの仙台市長が反対の声を押し切って区画整理を断行したことなどがよく知事の口から出て来るのですが、要するに後世の人に評価されれば良いのだと言いたいようです。これって、今を生きる人の幸せを第一に考えるべき政治の要諦からみておかしいですね。
 だいたい今回の水産特区をめぐる構図を知事がどう見ているのか。実は、今年の2月定例県議会の遠藤いく子議員の予算特別委員会における総括質疑の中で、突如知事は反問権を行使しました。知事は、「共産党は弱者の味方と思っていたが、桃浦の弱者ではなく県漁協の強者の立場に立っているのはおかしいと思うがどうか」など荒唐無稽の質問をしてきました。これは近く議事録が県議会の検索システムにアップされますから、興味ある方はぜひ検索してみてください。つまり、今回の水産特区を知事は、「県漁協=強者 対 桃浦の漁民=弱者」の対決構図で考えています。あまりにも質の低すぎる議論だったので、他会派もマスコミもあきれて、話題にならなかったのですが、こんな程度の低い議論で、震災復興が翻弄されている現実を全国のみなさんにはもっと知ってほしいと思います。

4月23日(火)
村井宮城県知事の道州制論について

 本日の地元紙『河北新報』の2面に、「道州制法案 与党、今国会提出の動き」「宮城知事動く 政治目標成否懸け正念場」「国の体制維持けん制」「議論推進求め意見書」の見出しがおどり、要するに村井宮城県知事が道州制導入に異常に熱心だということが報道されています。
 村井知事は、大阪の橋下市長とともに道州制推進知事・指定都市市長連合の共同代表をつとめています。記事は、4月22日の定例記者会見で村井知事が道州制の法案化が見えてきたことにともなうけん制球を投げたこと、同じ22日に開催された全国知事会議に導入を前提とした議論を一刻も早く進めるべきとの意見書を提出したというものです。
 かつて、村井知事は持論の道州制について、記者会見で、なぜいま道州制かについて自分の妻に納得してもらうことの難しさを語ったことがありますが、ことほどさように自分の妻さえ説得することさえ困難なのですから、最大被災地県の知事が、いくら持論とはいえ、これに狂奔する姿は異常です。しかも、東北6県では宮城の知事だけが突出して推進論の立場です。
 昨年、大震災から1周年目に出た、村井嘉浩知事のはじめての書き下ろし著書『復興に命をかける』でも道州制が強調されています。元気な宮城、東北、日本を取り戻す鍵が道州制というのが知事の結論ですが、ちょっと待てよと思うのは私だけでしょうか。知事は財源論なども出して、道州制の必要を言っていますが、道州制導入=復興という構図は、いかにも取って付けた論理の飛躍です。
 だいたい、被災者のために使ってくださいと全世界から寄付された103億円の基金がありながら、その2、3割を使えば宮城県も岩手県や福島県と同様に被災者の医療・介護の窓口減免を継続できたのに、金が無いからと冷たく打ち切りにした張本人は、村井知事、あなたです。被災者の心を平気で折るような仕打ちをする方が、いくら将来の道州制の「理想」を語っても誰も信用しないでしょう。

4月22日(月)
21日の選挙結果について

 21日は、大事な中間選挙の投票日でした。まずは日本共産党の結果から。被災地・東松島市の市議選は、定数18に19人が立候補し、現職の長谷川博氏が8位で当選。米どころ、畜産で有名な登米市の市議選は、定数26に31人が立候補し、日本共産党は定数が4削減される中で、現職3人の議席をそれぞれ得票も増やして守りました。東日本大震災では最高の震度7を記録した、こちらも米どころの栗原市議選は定数26に29人が立候補し、定数4削減の中でも現職3人と元職1人の改選前と同様の4議席を守りました。
 定数4で争われた石巻市議補選は7人が立候補し、日本共産党の渡辺まさあき候補は残念ながら6位で議席に届きませんでした。県内第二の都市で、最大の犠牲者を出した石巻の市長選挙は、日本共産党が支持した亀山ひろし氏が二期目の当選を果たしました。
 登米市議選で最後の26議席目にすべりこんだ佐藤尚哉氏は次点との差が12票という薄氷を踏む思いのたたかいを制しました。万歳をしたのが深夜の1時半だったというから、心臓が高鳴る開票結果だったでしょう。
 ダメな物は駄目とはっきり言う原則性と住民要求実現のために建設提案をする二枚腰を持ち、苦難あるところ日本共産党ありの活動を続け、身近な相談相手としてどんな問題にも耳を傾け、悪政には敢然と立ち向かう日本共産党の地方議員の活動が評価された選挙結果だったと思います。

4月18日(木)
最近読んだ本やお薦めの文献

 書店勤めの息子から借りて村上春樹の新刊長編小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を一気に読了。村上春樹の人気の秘密の一端が少しわかったような気がします。人生を前向きに生きるということがキーワードのような気がします。ただし、今回の書き下ろしは、動機描写が弱いこと、謎が未解明の部分があることなど、私にはちょっと物足りなさも感じましたが、これ以上の批評はやめときましょう。
 震災復興を進めるために、みなさんにぜひ読んで欲しい文献を紹介します。ひとつは日本共産党中央委員会の理論政治誌『前衛』4月号に宮城県の復興課題について座談会記事が掲載されています。県議団からは団長の横田有史県議、天下みゆき県議が参加し、石巻の庄司慈明市議、東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターの綱島不二雄代表の4人が語りあっています。もうひとつは、日本共産党中央委員会発行の『議会と自治体』4月号に横田有史県議団長の論文、『復興は緒についたばかり、被災者本位への転換を』が掲載されています。県議がおこなった発言や論文は、いずれも県議団が集団討議をしながらまとめたものです。この間の党県議団の論戦の集大成です。ぜひお読み下さい。
 『前衛』5月号には岩手県の復興課題について座談会が載っていますが、こちらもあわせて読むと、宮城県と岩手県の違いがよくわかります。私は視点の違いなどいろいろ勉強になりました。

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