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宮城県の支援学校をめぐる問題

宮城県の支援学校をめぐる問題

6月13日
えっ本当?それはおかしいです!
新設の支援学校ができて通学区域が遠くなるという話

 来年度から仙台市青葉区の小松島新堤に県立の特別支援学校が新設・開校されます。県議団は仙台圏の支援学校の過大・過密化を解消するよう求めてきたことから、これ自体は歓迎すべきことです。ところが今大きな問題になっているのは、新設支援学校の設置に伴う通学区域の変更が、思わぬ所まで変更されてしまったことです。
 これまで名取支援学校に通っていた生徒のうち50人は小松島支援学校に、20人は泉区南中山にある光明支援学校に学区替えというのが県の方針です。とくに、太白区の山田、人来田、茂庭台、生出、秋保の中学校区の生徒のみなさんは、いま通っている名取支援学校よりずっと遠い光明支援学校に通わなければならなくなります。学年途中で無理やり移動させることの教育的配慮のなさなど、二重三重に大問題です。
 だいたい支援学校の増設が必要だという議論は、仙台市の子どもたちが、仙台市内に知的障害の支援学校が県立の光明支援学校と市立の鶴ケ谷支援学校しかないために、周辺の利府支援学校や名取支援学校に通学せざるをえない状況を解消すべきだという議論から出てきたものです。いかに通学区域を短縮するか、それによって子どもたちに過度な負担をかけさせないようにしようというところに増設を切実に求める重要な根拠があったはずです。
 今回の措置は、子どもの側から考えるのではなく、もっぱら行政の側からの都合で考えたものとしか思えません。すなわち、小松島支援学校の新設による通学区域からはずれる仙台市の中学校区をもっぱら数の論理で光明支援学校の通学区域と指定するという、障害児教育の理念などは投げ棄てた論理で設定されたものとしか思えません。
 名取支援学校の保護者説明資料を見ましたが、一番肝心のなぜこれまでより遠い学校に移動しなければならないのか、その説明はどこにもありません。子どもの側から見れば、名取に通った方がずっと近いし、保護者だって安心します。県は保護者らの反発を受け、希望も受け入れる旨の姿勢を示したようですが、それにしても今回の対応は子ども不在にしか思えません。学年途中でなぜ友だちとも別れるのか、その合理的説明もないし、通学時間も距離も長く負担を強いる発想そのものがいただけません。事実上の強制移動は絶対に許されません。
 もちろんだからこそ、仙台市が真剣に乗り出して、仙台市南部、太白地域に支援学校を増設する課題が切実だいう話に発展していくのですが、しかし今を生きる子どもたちに負担を強いるようなやり方は根本的に間違っており、やめるべきです。党県議団は今回の通学区域問題を、子どもや保護者の立場にたって見直すことを強く要求していきたいと思います。

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