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廃止された県中央児童館にあった記念碑の行方

廃止された県中央児童館にあった記念碑の行方

11月6日(水)
廃止された県中央児童館にあった記念碑の行方

 県議団あてに、ミュンヘンに滞在されている方から、「先日、彫刻家のイングリッド女史と知り合い、仙台に作品があることを知りました。ネットで検索しましたら、みやぎ中央児童館の庭にあるようなのですが、児童館は閉鎖と書いてあり、現在の女史の作品がどうなっているのか気がかりです。…もし、今、彫刻がどこにあるのかご存知でしたら、お返事いただけませんでしょうか」とのメールがありました。

 他にも心配されている方が、世界中におられると思うので、この際、みなさんに現状をお知らせします。

(以下が上記メールに対する県議団の返信です)
 メールありがとうございます。
 宮城県中央児童館には、ワクチン禍にたおれた子どもたちに永遠のなぐさめをという趣旨で設立された「いのちの尊厳を考える会」(1996年設立、代表は東北大学名誉教授で現在、福島県在住の吉原賢二さん)より寄贈された3つの記念品がありました。中央児童館が健在の頃は、「いのちのトライアングル」として、お尋ねのイングリッド女史が作成された「いのちの像」と「いのちのランタン」の2作品と「愛の姉妹像」という作品がありました。
 「いのちのランタン」と「愛の姉妹像」は中央児童館本館内に展示され、「いのちの像」は屋外に固定設置され、近づけば「野バラ」の曲が流れるようなっていて、毎年5月にこの像の前で、「いのちの尊厳を考える会」の方々が集いを開いてきました。
 これが現在は、「いのちのランタン」と「愛の姉妹像」は、名取の美田園駅前につくられた教育福祉複合施設「まなウェル」(通称)に移されています。
 「いのちの像」の方は、それがあった敷地は現在、仙台市に無償譲渡され、仙台市の都市公園という位置付けで管理されています。今も、もともとあった場所で「野バラ」の曲が流れ、今年も5月に「いのちの尊厳を考える会」の方々が、そこで集会を開いています。中央児童館の本体は、今年度中に解体され、民間に売却される予定となっています。仙台市が都市公園としての位置付けを変えない限りは、「いのちの像」は、もともとあった場所に存置されることになると思います。
 以上が、県当局にも確認して、こちらが調べた内容ですが、私ども県議団は、日本全国に誇れる歴史を持つ「県中央児童館」の存続を強く求めて、住民のみなさんと5万人を超える存続署名も集め、運動を進めてきました。しかし、村井知事のもとで、数千万円の耐震補強の予算を確保できないことを最大の理由に、中央児童館の廃止を強行されたことは、まことに残念至極です。この公園内には、他にも児童文化運動の先駆者である天江富弥やスズキヘキの記念碑などもあり、せめてこの貴重な文化財を将来ともに守り抜くことが必要であると考えています。
 とりあえず、ご心配に対するご回答にさせていただきます。

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